姫路競馬場(兵庫県姫路市)

※園田・姫路競馬場HPは“こちら”。本文内容は訪問時のものです。最新情報はHPでご確認を!

姫路競馬訪問は、今回2回目。前回行ったのはいつだったか忘れたので、手元の馬券を見たら平成10年! 平成10年は1998年なので、実に25年ぶりの訪問です。

その間、工事による長い休止期間もありました(2012年9月から約7年半。2020年1月再開)。

姫路競馬は開催日数が少ないので、開催シーズンを逃すと1年近くまた待たねばならない、という競馬場。

今回カレンダーを見渡したら、「この日を逃したら、来年まで行けない」という日があったので、迷わず行くことにしました。

アクセス

最寄り駅はJR野里駅。姫路駅から播但線で2駅…ですが、地元の方か鉄道好きの方以外はあまり使うことはないと思います。

ですので、ここでは姫路駅から無料バスのアクセスを記しておきます。

姫路駅

先に書いておきますが、競馬に不要な荷物のある方は、駅のコインロッカーを使ってください。その理由は【4階ひめたんスポーツクラブ】の項目に書いてあります。

JR姫路駅が起点の方は、改札を出たら姫路城口(北口)を目指してください。

姫路駅

信号を渡って直進すると、左手に山陽電車の姫路駅が見えてきます。

山陽姫路

そのまま直進し、りそな銀行がある信号を渡ったところに、競馬場行き無料バス乗り場があります。

バスから姫路城を楽しみたい方は、左側に乗ってくださいね。

景色を楽しみながら、約10分で競馬場に到着。バスは、入場門の前で止まってくれます。

バス降り場

正入場前~入ってすぐ および 駐車場側

入場は無料。入ってすぐ目に入るのは、無料休憩所という名の食堂ですが、ここは【食堂(無料休憩所)】の項目でご紹介します。

正門

そのまま真っすぐ進んで、スタンドを目指します。その間は写真の通り、特に何もありません。しいて言うなら、関係者以外通行禁止の地下通路入口があるくらい(笑)。

なお、マイカーの方は、駐車料金が1,000円必要です。

駐車場

駐輪場を通った先に、駐車場側の入場門(南入場門)があります。

1階スタンド

バスから降り、正門入ってすぐ左は投票所。右に専門紙売り場があります。

園田・姫路のお供は「競馬キンキ」というイメージがありましたが、2021年2月4日姫路をもって休刊。以降、スタッフともども「競馬ブック」に移行されました。

投票エリアには、無料で使えるテーブル付き座席もあるのですが、こういう座席はだいたい早い者勝ちというのが相場です(苦笑)。

他にも座席は豊富に設けられています。パドック側だと、ちと寒いので、利用客はさほど多くなかったですが。

ゴミが出たら、園田・姫路のオリジナルゴミ箱へ。

ごみ箱

2階スタンド

床が木目調になっていて、館内がとても明るく感じます。

大きなモニターも充実しているので、併売場のオッズも見やすいですね。

2階モニター

馬場に向いた椅子もあるので、空調の効いた館内からレースを見ることも可能です(ただ、その椅子の数はそこまで多くありません)。

2階屋内

2階からパッドクを見ることもできます。やや距離はありますが、ある程度の高さから見る派の方にとっては、いいポジションでしょう(ちなみに僕のパドックは、間近で確認する派です)。

4階ひめたんスポーツクラブ

ここへ来た理由は、手荷物預かりをお願いするため。
若い警備員さんに「手荷物預かり、どこですか?」と尋ねたら、「え~っと…、ちょっと聞いてきます」と、ベテラン警備員さんに確認へ。
するとベテランさんが「4階にありますよ」と教えてくれました。

エレベーターを使って4階へ行くと、そこは「ひめたんスポーツクラブ」という施設。
目の前には卓球台がたくさん並んでいました。

スポーツクラブ1

「ん? ここは競馬場か?」と思いつつも、目的は手荷物だったので、受付で尋ねると、

スポーツクラブ2

「手荷物預かりですか? はい、やっております。ただ、500円かかるんですよ…」

と! 聞き間違いかと思って再度確認しましたが、500円だと言われました。

ギャンブル場の無料預かりではなく、卓球やダンススタジオを使うお客さん用の単価設定だったんですね(それにしても高くないか?)。さすがに500円は高いので、預けるのはやめました。姫路競馬場に余計な荷物は絶対に持って行ってはいけません! 駅のロッカーに預けておきましょう。

なお、4階入り口では兵庫県競馬のオリジナルグッズが販売されています。興味のある方は覗いてみてください。

スポーツクラブ3

5階特別観覧席(スペシャルシート)

まず先に書いておきます。特別観覧席は、あっという間に売り切れます。
なぜなら、座席数が少ないから。元々少ないところ、コロナ禍でさらに制限しているので、正規の約半分になっています。
訪問日は、1Rの前に完売。ですので、開門と同時に売り場へ行くくらいの方がいいでしょう。

特別観覧席の入場券売場は、1階スタンド中央付近のパドック側。案内所の隣にあります。

特別観覧席入口

ここで希望の座席を伝えてお金を払うと、ペンでササっと書いただけの紙切れをもらえます。
僕は、最も座席数の多い、1,000円の「スペシャル」を確保しました。

これを持って、エレベーターに乗って5階へ(コロナ禍では、エレベーター乗車が4人に制限されていたので、乗れるまでソコソコ時間を要しました)。

エレベーター

5階に着いたら、さっきのメモを係の方に見せてください。その場でハンドスタンプを押してもらい、ポイントカードをもらって入場となります。

入ってすぐのところには馬主席がありますが、ここは当然スルー(笑)。スペシャルはこの先です。

馬主席

この特観、なかなか贅沢な気分を味わえます。
というのも、空調完備の館内指定席と、高い屋外から馬場を見渡せるテーブル付きの席(自由席)、その両方が使えるから!

馬券検討は、広くてフカフカの椅子に座りながら、エアコンの効いた館内で。レース観戦は、もちろん館内でモニターを見るのもよし。屋外で生のレースを見るのもよし、という構造になっています。

屋外席と、

屋外席からの眺めはこんな感じ。

こう見ると、中にサッカー場があるのが、よく分かりますね。

屋外席で横を見たら、カメラマンさんもいますよ。

屋外席8

屋内席からは、レースの生観戦はできません(座席も馬場側に向いていません)。

屋内席1

が、座り心地は抜群!
モニターを見ながら、馬券検討に集中できる空間になっています(コロナ禍は2人席を1人で使用)。

コンセントはなし。机の下に、ちょっとした物を入れられるスペースとフックがあります。

屋内席4

ドリンクはフリーです。屋内外シートとフリードリンクで1,000円なら、安いと思いませんか!

フリードリンク

1,000円なら馬券でサクッと回収できますし(!?)。
カレーパン、ありがとう!(本命でしたが、1点ならよし!)

5階からパドックを見ることもできます。が、5階だと目線が高すぎる気も…。僕はパドック確認時、毎回下に降りていました。

他にグループ席、ロイヤルシートがあります。早めの売り切れ必至なので、確保したい方は開門ダッシュで買いに行きましょう!

パドック

正門から最も遠い位置にパドックはあります。

パドック1

細長い楕円形で、お客さん目の前で見られるエリアは約半周。バック側にあたる場所から見ることはできません。

馬が歩くところは砂になっています。
「ザクッ、ザクッ!」と、馬が何周も力強く歩いて本馬場に出た後は、スタッフの方が専用の道具を使って、砂をならしていました。

注目は掲示板。

昔は、どこの地方競馬でも当たり前のようにあった手書きの掲示板。さすがに今は電光掲示板に変わっていますが、姫路は手書きが健在! 恐らく限られた職員さんが、チョーク片手に慣れた手つきで書いているのでしょう。

掲示板1

馬体重の増減出ていませんので、知りたければ自分で計算するか、場内テレビを見るか、前レーススタート前の実況を聴くかで入手しましょう。

締切5分前になると、パタンと裏返しになり、次のレースに入れ替わります。

ところで、この独特の字体は、何というのでしょう? 「姫字体」?(笑) 活字の出走表も載せておくので、ぜひ手書きと見比べてみてください(写真をクリックすれば拡大できます)。

本馬場・屋外一般席

屋外観覧席は、オレンジとクリーンのシートがズラッと並べられています。

屋外スタンドの最も4コーナー寄り、少し高い所へ上ると、パドックに出る前の馬や、レースを終えた人馬を見ることができます。

パドックから本馬場へ向かう人馬の姿も、チラッと見えますよ。

では、ウィナーズサークルを見ながら、

ウィナーズサークル

そのまま外ラチ沿いまで降りていきましょう。

地方競馬の魅力の一つは、至近距離で馬を見ることができることですね。

4コーナー側の最も端はここ。1,400メートルのスタート地点より、ほんの少しゴール寄りの所です。

食堂(無料休憩所)

食堂は、正門から入って左手に広がる、タテ長の建物。
「無料休憩所」と書かれていますので、何も食べずに座ることもアリですが、実質食堂です。

むか~し来たときは、入ったとたんにあちこちの店から「いらっしゃい!」の声がかかったように記憶しています。

が、昔と今とでは入場者数が違うためか、訪問日にオープンしていたのは「連勝屋」と、

「明石屋」の2店舗だけでした。

僕は「明石屋」で、おでんをいただきました。
スジは柔らかく、豆腐も味がよくしみていましたよ!

おでん

美味しくいただいたので、再びスタンドへ戻ろうと向かったら…、「自分の命は自分で守ろう」という、実に重たい貼り紙が!( ゜Д゜)

食堂7

2階には、油断しているとスルーしてしまいそうな、小さな売店が。
お菓子やいなり、おにぎり、タバコを置いています。

2階売店

5階特別観覧席エリアにも、売店があります。
お菓子やおでん、麺類やご飯ものがあるので、いちいち下まで降りなくてもいいメニューは一通り揃っています。

その他の食事どころとして、1階に「喫茶・軽食 愛」があるようですが、営業は日曜日のみ。姫路本場開催は基本的に火・水・木なので、日曜にJRAの馬券を買いに来る人のみが利用する施設です。

姫路ソウルフード

手軽に食べられる姫路のソウルフードとして、「えきそば」はいかがでしょうか?(まねきのえきそば、公式HPは“こちら”)

普通のソバは、黒っぽい麺を想像しますが、姫路のえきそばは白っぽい麺。HPによると、

「小麦粉の替わりにこんにゃく粉とそば粉をまぜたそばを販売、その後試行錯誤の結果現在のかんすい入りの、中華麺に和風だしというミスマッチの商品が誕生しました」

とのこと。いずれにせよ、他では味わえないえきそばとなっています。

店舗はホームにも駅前にもありますが(こちら)、僕はJR姫路駅前の「ピオレ姫路おみやげ館店」へ行き、

天ぷらえきそばをいただきました!

通販もありますので、家庭でも味わってみてはいかがでしょうか(通販は“こちら”)。

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まとめ

25年ぶりに行った競馬場。スタンドの中はきれいになっていましたが、外観に大きな変化はなく、パドックや食堂はほぼ昔のまま。

いい意味で、昭和の雰囲気も残している競馬場です。

ネックは、開催時期が短いこと。
この記事を書いている2023年の開催は、1月17日から3月23日。火・水・木が開催日ですが、祝日開催もあります。
姫路駅は、一部ののぞみも停車する便利な駅。タイミングが合う方は、思い立ったらすぐ旅打ちへ! 指定席希望の遠方の方は、前日からホテルを確保し、翌朝早く行くことをお勧めします。

日本初の世界文化遺産である姫路城から近い姫路城へ、ぜひお出かけください!

ひめじけいば

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じゅん
ブログ運営者の立野純(たてのじゅん)です。 30歳のとき、弥彦競輪場で実況デビュー。以降競輪15場、ボートレース3場、オートレース1場の実況をしてきました(現在のレギュラー場は、四日市・松阪の競輪2場)。 サラリーマン時代から公営競技ファンで、ネットより断然現場党。これまでJRA10場、地方競馬21場、競輪50場、ボートレース20場、オートレース6場を、仕事ではなくファンとして巡ってきました(廃止場を含む)。 ただ、行きまくっていたときは、写真や記録を全く残しておらず…。まだ足を運んでいないレース場を含め、今度は記録に残しておこうと思い、ブログを開設しました。 これから旅打ちへ行く方のご参考にもなれば、大変うれしく思います。全場揃うまでに、何年かかるかわかりませんので、気長にお付き合いください。