廃止場訪問 一宮競輪場(2014年3月廃止)

一宮競輪場は、実況デビューの2~3年後から、不定期で何節か実況していた競輪場でもあります。

初めて行ったときの印象は、

「デケ~(デカい)!」

それまで見ていた近畿地区の競輪場や、サラリーマン時代によく通っていた取手競輪場と比べても、スタンドがとにかく大きかった!

でも、入場者数の減少とともに、その大きさが逆に寂しく感じられましたね…。

一宮競輪場の思い出で、パッと思いつくのは3つ。

①軍手焼きそば(店主が軍手をしながら焼いていて、ボリュームがありながら安かった)

②三重の先行職人、星野嘉寛さん(49期)のラストラン(2009年大晦日。逃げ切って筋で決まるのが星野さんの車券でしたが、ラストランは“差し”で筋決着になりました)

①と②は、昔書いていた、四日市競輪公式ブログのコピー版にも残っていますのでご覧ください(こちら)。※一部文字化けしています

星野嘉寛さんラストランについては、“こちら”のブログもどうぞ。

③は、後半に書きますね。

車券

星野嘉寛さんの引退レースからちょうど13年後の2022年大晦日。

旧一宮競輪場、現在のサテライト一宮へ行ってきました。

廃場以降、初の一宮訪問です。

最寄り駅は名鉄一宮、またはJR尾張一宮(場所はどちらも同じ)。

一宮駅

サテライト一宮行きの無料シャトルバスは、JR側駅交番前の少し先からから出ています(バス停はありません)。

が、僕が実況時代は歩いて通っていたので、今回も歩いていくことにしました。

マップ

駅前のアーケードを通り、

商店街

真清田(ますみだ)神社のT字道を右折。

神社

この道をひたすら真っすぐ歩けば、

道

旧一宮競輪場、現在のサテライト一宮に到着です。

S一宮

サテライトになって来たのは初めて。もう競輪場の面影はありません。

S一宮

館内には、「半世紀の軌跡」と題した、一宮競輪場に関する写真が展示されていました。

半世紀

また、「一宮競輪場を湧かせた選手たち」というネームパネルも。

パネル

中は、普通のサテライト。敷地の大半は競輪の窓口です。

サテライト一宮発券の車券。

車券

オートレスの窓口は片隅に2窓あるだけですが、

オート

館内では競走車を展示して、オートをアピール(?)していました。

マシン

地方競馬の窓口は外。数え忘れたけど、窓口は10弱くらいあったかな。
ソコソコ賑わっていましたよ。

競馬

2階には有料席もありますが、今回は行きませんでした。

有料席

屋外にはテラス席や喫煙所があります。

サテライト一宮の真横にあるのが平島(ひらしま)公園。

アツくなってしまった頭を冷ますには、ちょうどいい公園です。

…という感じで、施設を一通り回って帰ることに。

無料バスも出ていますが、帰りも歩くことにしました。

無料バス

競輪場前の長い通路を通り、

道

(僕が実況をしていたころは、この道沿いに洗濯物が干されていました。笑)

実況時代に使っていた「パークホテル」前を通って帰りました。

パークホテル

さて、冒頭に書いた一宮の思い出。残る③は…。

③B級決勝の実況で、3/4周が無音に

いつのレースだったかは忘れましたが、B級決勝だったことはハッキリ覚えています。

選手が発走機につき、いつものように「1番愛知、○○。2番…、9番…」とアナウンス。

ここまでは普段通り。

この後実況スイッチを切り、ファンファーレを流します。

ファンファーレが流れ終わった後、再びスイッチを入れて喋り出すのがいつもの手順。

そうして号砲が鳴り、バックストレッチを通過した辺りで、部屋の外から「バンバンバン」と、女性職員が壁を叩いてきました。

その壁は透明なので、女性職員さんの姿もよく見えます。実況しながら、その職員をチラ見すると、実況スイッチ付近を指さしていました!

「ん?なんだ?」

と思って見降ろすと…、

もうお分かりですね。見事にスイッチが「OFF」のまま!

2センターで慌ててスイッチオンにし、何事もなかったようにゴールまで実況。

その後、TVスタッフの方が

「何かありましたか!?」

と部屋に入ってきたかと思ったら、隣の部屋にいた偉いさん(施行者さん)も入ってきたので、ヒラ謝り。

以降、スイッチの入れ忘れがないかどうか、工場の現場のように指差し確認するようになりました。

追伸

実況時代によく通った、駅前にあるラーメン屋、「第一旭」。

第一旭

訪問日は大晦日だったため、残念ながら休業。

そこで後日、改めて行ってきました。

注文は「特製」一択!

メニュー

(ラーメンメニューはこの3種類。他はライスとドリンクのみ)

…ですが、私が行った日は「特製はもうない」と言われたので「ラーメン」を注文。

ラーメン

どうですか、チャーシューが器一杯に盛り付けられて、麺がほとんど見えないでしょう!

盆

お盆に乗せられてきますが、そのお盆には早くもスープがこぼれています(笑)。

ラーメンというより「中華そば」と言いたくなる、奇をてらうことがない、醤油ベースの懐かしさを感じる一杯。

ひっさびさにごちそうさまでした!今度は「特製」を食べに行きたい!

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じゅん
ブログ運営者の立野純(たてのじゅん)です。 30歳のとき、弥彦競輪場で実況デビュー。以降競輪15場、ボートレース3場、オートレース1場の実況をしてきました(現在のレギュラー場は、四日市・松阪の競輪2場)。 サラリーマン時代から公営競技ファンで、ネットより断然現場党。これまでJRA10場、地方競馬21場、競輪50場、ボートレース20場、オートレース6場を、仕事ではなくファンとして巡ってきました(廃止場を含む)。 ただ、行きまくっていたときは、写真や記録を全く残しておらず…。まだ足を運んでいないレース場を含め、今度は記録に残しておこうと思い、ブログを開設しました。 これから旅打ちへ行く方のご参考にもなれば、大変うれしく思います。全場揃うまでに、何年かかるかわかりませんので、気長にお付き合いください。